東海旅客鉄道(JR東海)は、東海道新幹線車内で無料の無線LANサービスを提供すると発表しました。現在提供されているサービスとは別の新しいサービスが始まります。
詳細東海道新幹線の無料Wi-Fi「Shinkansen Free Wi-Fi」が2018年7月25日より順次サービス開始
東海道新幹線での無線LANサービス
対象車両は、JR東海が保有するN700Aタイプ全車両で、今後の投入予定も含め131編成2096両です。2018年夏から順次サービスを開始し、2019年度冬には全車両で利用できるようになります。
現在提供している無線LANサービスは事前に事業者(docomo Wi-Fiなど)と契約が必要ですが、今回発表されたのは、これとは別に事前の契約が不要の無料サービスとなります。
また、現在のサービスは線路沿いの漏洩同軸ケーブル(LCX)を利用したもので通信速度は車内全体で最大2Mbpsですが、新サービスは携帯電話の電波を使用したものとなるそうで、通信速度の改善が見込めます。
東京〜博多で利用できるように?
現在提供されているサービスは「東海道新幹線の区間(東京〜新幹線)のみ」で利用できますが、今回発表された新サービスは利用できる区間については発表されていません。
朝日新聞の報道によると、山陽新幹線(新大阪〜博多)での導入も検討されているとのことで、今のところJR西日本から公式発表はありませんが、東海道・山陽新幹線(東京〜博多)で利用できるようになるかもしれません。
相互に乗り入れるJR西日本の山陽新幹線も導入に前向きだといい、両線で無線LANが使えるようになりそうだ
東海道新幹線、誰でも使える無線LAN 今夏から整備へより
JR西日本は、2018年夏より順次サービスを開始すると発表しました。対象はJR西日本保有のN700系、700系、500系で、2019年度末までに全編成でサービスを開始します。
駅での無線LANサービス拡大
駅での無線LANサービスについては、現在東海道新幹線の6駅で提供している「JR-Central FREE Wi-Fi」を、同新幹線全17駅と在来線の24駅(新幹線併設6駅を含む)に拡大します。
- 東海道新幹線:全17駅(東京〜新大阪)
- 東海道本線:三島駅、沼津駅、富士駅、清水駅、静岡駅、掛川駅、愛野駅、浜松駅、豊橋駅、岡崎駅、刈谷駅、名古屋駅、岐阜駅
- 御殿場線:御殿場駅
- 身延線:富士宮駅
- 中央本線:金山駅、高蔵寺駅、中津川駅、木曽福島駅
- 高山本線:下呂駅、高山駅、飛驒古川駅
- 紀勢本線:津駅
- 参宮線:伊勢市駅
新幹線は改札口付近とコンコース待合室付近、在来線は改札口付近のアクセスポイントで、2018年3月(予定)から利用できるようになります。
出典新幹線車内・駅等での無料Wi-Fiサービスの拡大について(2018年1月25日)